2007年8月24日金曜日

となりの貧困

ナンバレ再訪。
ナンバレは、ものすごく田舎。
見た目的にも、状況的にも沖縄あたりの離島と似ている気がする。

例えば、ナンバレにすんでいる人は、医者へのアクセスが極めて悪い。
通常は、ヘルスセンターに行くことになるが、これは簡易処置と緊急処置が中心。
しかも、医療従事者に対して、患者の数が多い。
本格的に医者に見てもらうには、マタツ(乗り合いタクシー)に乗って、
三十分程度移動する必要がある上、
たどり着いたブシアの病院も混んでいる。

それに、多分医療費を十分に払うことは出来ないだろう。

なぜこんなことがいえるかというと、
ナンバレのADEOオフィスのスタッフの給料について知ったため。
ナンバレのオフィスには二人のスタッフが居るが、
確か、サラリーは無い。

さらに、月収換算すると、一人は、5000KSH、もう一人は、3000KSH。
約、7500円と4500円である。

経済学では、一日1ドル以下の生活をしている人のことを貧困と定義することが多いが、
その状況すれすれである。
というか、家族構成等を加味すれば、貧困そのものである可能性すらある。

豪奢に見えたナイロビのオフィスとは一転、
清貧NGOの姿がここにある。
もしかすると、給料をもらえているだけ他の人よりマシなのかもしれない。

半数の人が貧困下で暮らしているケニア。
みんな、一見普通に暮らしている。
ただ、もし病気になったら、怪我をしたら、災害が起きたら、
そんなアクシデントに極めて弱い状況、
それが、貧困というものなのかも知れない。

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