2007年8月11日土曜日

死ぬかと思った。

前半は正直どうでも良いことなので、
読み飛ばしてもらっても差し支えないかと思います。

今日は休日。
ぶっちゃけ、結構やることやってしまったのでヒマ。
なので、午前中はスワヒリ語を勉強。
午後からは、ケニアで働いている医者の久門さんに会いに行く。

西洋風のいけてるカフェで、小一時間話す。
とてもフランクで話しやすい人だった。
ケニアでどんな活動をしているのか、
どんなところで何が動いているのかなどを聞く。

その後、久門さんと別れ、教えてもらったトイマーケットに行く。
イメージ的には、スークとフリーマーケットを足して、雑にした感じ。
服もあれば電化製品もあるし、なんでもそろいそうなイメージ。
また、バービー人形が裸体で並んでいたり、
日本のアニメのパチモングッズがおいてあったりと、
なかなかシュール。
多分、一日かけて回れば結構掘り出し物もありそうな感じ。

2着服を買って、トムに電話して迎えに来てもらう。
ここからが、地獄の始まり。

トム「30分で行くから!」
2時間経過。
しかも、パーキングの札をなくしたため、
1000ksh(1500円くらい。大金。)の罰金発生。

トム「今金無いんだけど。後で見つけたら戻ってくるから払って。」
仕方なく払う。
払った後に、この金はもう戻ってこないと確信。

その後トムの車に乗り込む。
罰金とトムの荒い運転で、気持ち悪くなる。
トムの家に帰ったらすぐ寝ようと思っていたのだが、
気づくとアデオのスタッフであるジョセフの家にいる。
・・あれ?

しかも、ジョセフの親戚の誕生日とかで、
すっげー人が集まっている。
その輪の中で、食べ物を勧められる。

気持ち悪かったので、食欲は全く無かったのだが、
勧められたものは断れないプラス、もったいない根性で、
気合で食べる。
死ぬかと思ったその1。

その後、帰ると思いきや、バーというかクラブというかに連れて行かれる。
トム「タスカーっていう薬をあげるよ。」
それビールじゃん。
トム「すぐ帰るから。」




ここでは、トムの故郷であるブシアの人が溜まっていて、
親戚、近所一同が集まっている。

ケニアに来てから聞く音楽は、打ち込みばっかりで、
正直辟易していたのだが、
ここでは、生音っぽい音楽が流れている。

4つ打ちのキック、ヌけたスネア、
親指ピアノを模したであろう、高音のギターの音を聞いているうちに、
気分がよくなってきて、タスカーを一気飲み。
トムと踊る。

数時間経過しても、一向に帰る気配が無い上に、トム泥酔。
お兄さん、立ったまま寝てますよ?
結局閉店まで、バーに滞在。

その後、泥酔状態のトムの運転で帰る羽目に。
・・・マジで?

明らかにまっすぐ走れてないのに、やたらスピードを出すトム。
途中、事故った車を数台目にする。

1台目
マタツ(乗り合いタクシー)に突っ込んだ普通車。
ボンネット大破。

2台目
中央分離帯が結構あるにも関わらずなぜか正面衝突している車。
フロントガラス大破。

3台目
道路わきの溝に突っ込んで、ひっくり返っている車。

明らかに、未来の僕達の姿である。

結局、何度か僕がハンドルをいじって、家に着く。
深夜2時。
死ぬかと思ったその2。



トムのような人を道楽者、もしくは放蕩というと確信。
オフィスでのトムは、おしゃれで、仕事もしっかりしている。

しかし、オフのトムはヤバイ。
飲酒運転と、常に爆音のカーステレオ。
家には、乗用車のほかに、なぜか使われていないBMWが停まっている。
部屋には、日本でもあんまり見かけない5.1chのソニーのスピーカー。
家にはメイドさん。
当然、奥さんも美人。
しかし、バーではナンパ。

前の研修生が、ヤクザみたいだといっていたが、
彼の行動パターンや外見からは、確かにギャングっぽい香りがする。
日本で言われる、「NGO職員」とは思えない。

日本で、NGOで活動するというとどうしても清貧のイメージがある気がする。
例えば、トムのように豪奢な生活をしている人が、
貧しい人を救う仕事をしている、という状況に、
違和感を感じる人は、少なくないと思う。

しかし、NGO職員=清貧とすることに何か意味があるのだろうか。
僕には、ただ単にセンチメンタリズムを煽るだけで、
NGOという仕事のハードルを上げているに過ぎないと思える。

誰もが、マザーテレサやガンジーのようになれるわけではない。
しかし、NGOの仕事はたくさんある。
ならば、ハードルを上げずにより多くの人に、
この種の仕事を行ってもらうほうが、より多くの人を救えるのではないだろうか。

つまるところ、NGOで働くことは、通常の会社や官庁で働くことなど、
通常の労働と並列に扱われるべきであるように感じる。
この側面において、ADEOというNGOは日本に比べ先進的であると思う。

16.5million Kenyan live in poverty

【業務報告】
ウェブ更新(2h)

【明日のToDo】

【雑記】
16.5million Kenyan live in poverty

車中からちらりと見えた、広告。
多分、政治関連の広告だと思う。

ケニアの人口は、3500万人らしい。
国民の半数近くが貧困にさらされている。

これがどういう状況なのか、という判断は僕には出来かねる。
日本にだって、貧困下にある人は居るわけだし。

さらに言えば、貧困下にある人が存在することで、
経済は回ってしまっているわけで。
例えば日本の話、宅急便で荷物を送って、
それが翌日に届くのは、深夜に仕分けをしているフリーターの存在があるのだ。

ケニアも多分、様々な経済システムが貧困とともに成り立っているのだろう。

ただ、僕にはその数字はあまりにも大きいように見える。


ウェブの更新が結構早く終わってしまい、
やることが無かったので、一人で買い物に行く。
deet50%という、米軍御用達の虫除けを買う。
コレを付けたまま、プラスティックを握ると、
プラスティックが溶けるという危険な代物。

それでも時間が余ったので、スワヒリ語の勉強をする。

夜は、今回のインターンでの直属の上司に当たるトムの家に滞在。
2人の男の子がいたので、鶴を折ってあげる。
掴みはOK。すっげー懐かれる。

食事中、トムの兄弟に、「俺の妹を持っていけ。タダで良い」と言われる。
ケニアでは、結婚する際に、新郎が新婦の父親にお金を払う習慣があるらしい。

今は、子ども部屋で、4歳のTheoに邪魔されながら日記を書いている。
彼は今、僕のスケジュール帳に車の絵を描いている。

明日は、JICAのおねーさんと会う予定。
楽しみ☆

2007年8月10日金曜日

「エイズに気をつけて」

【業務報告】
ウェブ更新(5h)

【本日の振返り】
今日も今日とて、ウェブ更新。
なんでこんなに難航しているかというと、
次々とタスクが振ってくるから。

僕「出来ました!」
Dr「じゃあ、次○○を追加してー」
・・・

こんな調子で、今日はスタッフの写真を撮り、
スタッフのコーナーを作ることに。
ナイロビオフィスのスタッフを一人ずつ、写真に収めていく。
みんな素敵な笑顔をくれると同時に、
コミュニケーションの促進になる。

明日には完全にウェブが終わる見通しが出来た。

【雑記】
「エイズに気をつけて」
アフリカに行く、と友人に言った際に言われた言葉。

何の気なしに言ったんだろうけれど、
エイズに気をつけるのは、何もアフリカに限った話じゃない。
日本でもHIVには感染する。
それはどこに居ても同じことだ。


オフィスで事務仕事を行う分には、
多分どの国に居てもそれなりに働ける、
というぼんやりとした感じを持つ。

しかし、オフィスに居るだけでは、現場の様子はわからない。
今回は、現場に出て、成果を出すことが目的であると改めて認識。

あさってからはブシアに行く。
ネット状況がどうなるかわからないので、
今後定期的に更新できるかどうかは不明ですが、
たまにはチェックしてみてください。

それでは。

2007年8月9日木曜日

3日目。

【業務報告】
web更新(3h)
買い物(3h)

【明日のToDo】
・電話カード、マラリア予防薬、虫除け、パジャマ(涙)の購入
・ウェブ終了(2h)
・大使館の人へのコンタクト
・研修報告のDL(0.5h)
・各所へメール(0.5h)

【雑記】
あいもかわらず、ウェブ更新。
結構良い感じに出来てきたが、ここにきてアデオケニアオリジナルのウェブが存在することが発覚。
明日は、ケニアオリジナルと僕が作ったウェブサイトを統合して、ウェブ更新は終了。
テンプレートを使ったものの、案外見栄えは良いと思う。
アデオのボスであるDr.ウェソンガにもほめられたし。

ウェブ更新の傍ら、以前の研修生の日記を読む。
ウェブ更新による情報収集も手伝って、ケニアで自分がどのようにして動いていけば良いのか、何をすることが望ましいのかが大体分ってきた気がする。

昨日まではYMCAに泊まっていたが、本日はウェソンガ邸にお邪魔する。
ウガリというケニアの主食を食べる。
前にケニアに来たときは、白いウガリを食べていたが、今日食べたのは黒いもの。
黒いほうが美味い。そして相変わらず、鳥、美味い。

明日はとりあえず最後のナイロビなので、JICAで働いているお姉さんと会おうと思いコンタクトを取るものの、調整付かず。
お姉さんと話すのは大好きなので、ちょっと残念。
全ては明日の仕事の進み具合次第。

ナイロビに来て、3日が経つが多分多くの人が思っているより、普通。
自由にネットが使えないくらいで、後は別に東京と変わりない。
短期間での感想を言えば、ナイロビは東京と同じくかなり都会なので、
都会特有のドライな空気が漂っているように感じる。
都会っ子の僕としては、いたっていつもどおりという感じである。

あさってからは、ブシアに行くことになるので、ナイロビとはかなり違ったケニアを見ることが出来るのだろう。

締まらないが今日はこのくらいで。
ウェブの更新を少しやって寝ます。
それでは。

2007年8月7日火曜日

予定、変わりすぎ。

【業務報告】
web更新(4h)
活動に関するMTG(1h)

【雑記】
基本的にオフィスで作業。
昼は一人で、鳥を食べに行く。鳥、美味い。

当初ケニア滞在は1週間だったが、本日のMTGで4日間に短縮。
(しかもその後5日間に延長。)
こちらに着てからというもの、結構流されっぱなしである。
自ら決めたことを成せていない感じ。
もっと積極的に行かねば。

土曜日にブシアへ移動。そこから本格的に研修開始予定。

2007年8月6日月曜日

ケニア初日

【雑記】
軽く挨拶をした後、書類を取り交わす。
ついた時間が遅かったため、みんな早く帰りたいらしく、
MTGは次の日に延期。概ね適当な感じ。

因みに今回の滞在における、僕の仕事は、以下の通り。
・ウェブ更新作業(1week)
・アウトリーチへの参加
・ディレクターのアウトリーチとミーティングに参加?
・アウトリーチの情報収集
・IECの整備
・アウトリーチおよび、peerに提出するミーティングレポートの準備。
・月間のニュースレターおよび季刊のニュースレターの準備
・日本からの4万6000円でプロジェクトの構築

 ナイロビヘッドオフィスにて、1週間ウェブの更新作業を行うことに。
 一応出来るとは言ったものの、込み入ったHTMLはかけないので、
 若干不安。まあ、HTML辞典は持ってきたので、
 必死こけば、多分数日で終わるはず。
 予定としては、3日で終わらせて、
 持ってきそびれたものを買い、
 小栗さんから貰ったコンタクトリストを駆使して、遊ぶ!

2007年8月5日日曜日

出国前夜

もはや前夜ではなく、当日だけれども。

去年の秋ぐらいから、「ケニアに行く」と言い続けて、1年弱。
シュウカツの長期化や、その後の息切れなどで、
結局ばたばたとした出国前夜だ。

関係者の方的には、「お前日記なんて書いてないで準備しろ」
という感じだと思うのだが、公開してしまった都合上、
何もないとちょっとダサいので、
出国前に一筆書いておこうと思った次第である。

僕は、このインターンは大学生活の集大成の1つだと思っていて、
このインターンを成功させることで、
自分の求めているもの(現時点ではどんなものかわからないが)
が、見えるような気がしている。

だから2ヶ月間、気張ってやってこようと思う。

最後にこの日記をご覧の皆さんにお願いになりますが、
短い期間で、至らない僕が一人で結果を残すのは大変なことかと思います。
故に、日記を見ていて、コメント、アドバイス等ありましたら、
辛辣に、されどやさしく(笑)フィードバックを下さると非常に助かります。

それでは、行って来ます。
ケニアでネットが繋がり次第、またお会いしましょう。