2007年9月8日土曜日

お金の使い道

若干名の方から、心配されていますが、
至って元気です。
時々、ケニアに居る、という実感がなくなります。



朝、僕の携帯が(着信音で、なんとなく作曲してみた、)君が代を奏でる。
トム「あと30分後に、ヴィラっていうホテルまで来て。」

今起きたとこだっつーの。
しかも、基本的に時間にルーズなくせに、
人を呼ぶ際には、結構タイト。

「みんな待ってるから、早く!」

到着すると、新しいフィールドコーディネーターが!
事前に言って下さいよ、そうすれば適当な格好で来なかったのに。
名前は忘れてしまったが、Jから始まる名前。ジョナサンとかそれ系。

トムが、
「NGOの世界へようこそ。
 NGOは、ダイナミズムに溢れた、コミュニティとのやり取りや、
 いろんな価値観の中で働く楽しみがある、エキサイティングな職場だ。」
という旨の歓迎の辞を述べる。

・・・キャラ違いだ。。
ちょっと感動してしまった。

その後、トムと仕事に関してディスカッション。
結局、日本から持ってきたお金は、
ナンバレのVCTセンターに併設される、
リソースセンターの本や、PCソフトなどに使うことに。

この話に関しては、後日、詳しく書きたいと思います。


とりあえず、上司と対面して話すと、
仕事が面白いほど進む。
これから研修に行く方は、上司が身近に居る場所をオススメします。

あと、来ケニア当初は、全く聞き取れなかったトムの英語が分るようになっていて、
ケニアンイングリッシュになれたんだなぁ、と実感。

2007年9月7日金曜日

告知はいつも突然に/生産効率・デジタルディバイド

ブルーノ「今日のラジオ配布式、中止だから。」
僕「・・・」

マルセラ「オサマ!今日、新しいフィールドコーディネーターが来るわよ!」
僕「!?」

式典やアウトリーチなどイベントが突然中止になるのには慣れているが、
まさか、僕らの上司が来ることまで当日告知とは。。
恐れ入るぜ、ケニア。
因みに、マルセラはたまに僕を間違えてかわざとか、オサマと呼ぶ。


さて、僕はといえば、紙製の組み立て式コンドームケースを作ろうと思って、
型紙をスキャンしに行ったのだが、スキャンしてもらったファイルが、
ウィルスに感染していたため、そのまま削除してしまい、使えず。。

ここ数年、途上国とデジタルディバイド、みたいなことをちょこっとかじっているのだが、
論文では見えない、デジタルディバイドが存在している気がする。

例えば、PCへのアクセスは、ネットカフェもあり、
貧しい人たちも、頻繁とは行かないまでも、
たまーには、PCにアクセスすることが出来る。

しかし、回線は遅い。
日本で、10の情報が集められるときに、ブシアでは、1かそれ以下しか集められない。

そして、ウイルス。
正直、想像以上に、PCウィルスが猛威を振るっている。
ウィルスはアフリカで生産されてるんじゃないか、と思うくらい。
最新版のウィルスバスターでもつかまらないヤツが、よくいる。

で、このウィルス、どんなことをするかというと、

・MSオフィスで、ページ設定が開けなくなる
・フォルダを開くと、勝手にコピーを作る
・フォルダオプションが開けなくなる
・タスクマネージャが開けなくなる
・新しいソフト(プリンタのドライバなど)がインストールできない
・レジストリエディットを開こうとすると、強制終了
・現ケニア大統領のキバキの写真を表示して、「次の選挙もキバキに一票」。

などなど、多種多様。
っていうか、最後のヤツは、今年の12月に大統領選挙があるのだが、
ネタがタイムリー過ぎる。。

で、こういったウィルスのおかげで、
色々、活動制限されるのである。
これも、デジタルディバイドの一種であると思う。

さらに、これらのウィルスと、停電、ネットの不調などが重なって、
生産効率がはなはだしく悪い。
例えば、集中して書類を作ってるときに、突然、
「キバキに一票」
とか出てきたら、集中力は途切れる。

さらに、ウィルスを駆除するためには、
アンチウィルスソフトを最新版にしなければならず、
ネットに接続する必要が出てくる。

で、ネットに繋ごうとすると、停電やらネット不調で、つながらず。
代わりに、ウィンドウズを再インストールする羽目になる。

ネットさえあれば、僕ならすぐに解決できるであろう問題でも、
正直、「もーあしたでいいやー。。。」となってしまう。
問題は、根深い。

さらに言えば、ブシアは比較的発展しているので、
友達が行っていた、ウガンダのモヨなどはもっとイケてない状態なんだろうと思う。

OLPCという、100ドルラップトップを子どもに配布して、
教育に使おう、というNGOがあるが、
彼らは、ウィルスの猛威にどう対抗するんだろう。
まあ、OSはたしかUNIXベースだったから、ウィンドウズよりはマシなんだろうけど。。

2007年9月6日木曜日

第一種接近遭遇/違う文化の同じ世代

IEC(Information, Education, and communication)マテリアルの開発補佐と、
それらの配布、在庫リスト作り、ということで、
オフィス内整理を開始。

途中、ヤツの痕跡を見つける。
・・・発見。デカイ。。
ケニア初のゴキブリは、僕の親指の長さくらいある巨大なもの。
棚にあった大量のフンから判断するに、相当長くこのオフィスの棚に、住んでいた模様。
戦闘開始。
30分かかってようやく捕獲。
昔友達が、「ゴキブリは油虫と呼ばれるだけあってよく燃える」
といっていたので、ためしに火をつけてみるも、あまり燃えず。
つぶす。


その後整理は続き、色々、使われていなかったIECマテリアルが出てくる。

ビラであったり、VCT行きを奨励するスタンプラリーカードであったり(動いているのか不明)。

そもそも、「IEC開発補佐」って言っても開発している人がいない上に、
配布、在庫リストが必要ないIECマテリアル多数。
この仕事の意味とは・・・
とかうじうじ考えているうちに、
整理して、陳列したコンドームがかなり減っていることに気づく。
しかも、ケースがちゃんと付いてるヤツ。

今日は、ミーティングでPEが数名来ていたのだが、
普段は、ミーティングがあっても、コンドームが減るなんてことはない。
正直この点については、少々疑問を持っていたところ。

問題点は、こうだ。
政府が現行で配っているコンドームは、パッケージがぺらぺらの紙で出来ていて、
しかも、切り抜きをして組み立てないと使えない。

しかし、昔の型紙で作られたケース付きのコンドームは、
ディスプレイをちゃんとすれば、ニーズがある。

つまり、使いやすいコンドームケースがあれば、
彼らはコンドームを携帯し、使うのであろう、ということ。

これって、日本の状況と似ている。
去年、僕達はwAdsというキャンペーンの中で、
オリジナルのコンドームケースを作ったりしていた。

日本では、財布に入れられることが多いコンドームだが、
財布に入れると、摩擦でコンドームが劣化してしまい、
破れる可能性が高くなる。
かといって、コンドームケースという概念があるかというと、微妙。
日本では、この問題意識の元で作られたコンドームケースだが、
ケニアでも、形を変えて同じ問題が転がっていた。

型紙の簡易ケースでもあれば、状況はかなり変わってくると思うのだが。
IECマテリアル、ということでちょっと作ってみようと思う。

2007年9月5日水曜日

"tommorow morning" means "NEVER"

ピアエデュケーションのための、
手巻き+太陽電池式ラジオの配布式が、
今日の朝、行われる予定だった。

若干慣れてきたこととはいえ、また延期。
今回は、パートナーNGOである、PATHの事情により。
PATHは、PEたちのトレーニングを主に行っているのだが、
今回、ラジオをどのようにピアエデュケーションに用いるかの
トレーニングが追いつかず、ということらしい。

「アウシュビッツは終わらない」という、収容所の告発録に、
「抹殺収容所のスラングで、"決して"は"明日の朝"という」
という記述があったが、ブシアでもこの法則は結構当てはまる。
問題ですよ・・?

当初は、きつきつだった予定表も、
延期や、中止ばかり。

改めて、ジョブディスクリプションを読み直し、
自分の仕事を再確認。

1.Attend outreach activities with peer education focal person and field officer
2.Attend puppeteers' outreaches and meetings
3.Conduct data collection of peer educators reporting forms
4.Assist in developing IEC materials and develop their inventory and distribution list
5.Prepare puppeteers outreach and prepare meeting reports to be submitted to the peer education focal person
6.Prepare monthly newsletters in partnership with peer education focal person, to later on form the quarterly newsletter

とりあえず、今出来ることは5のみ。
6に関しては、常に情報収集を怠らないこと。

後は、その他のアレンジメントを待つばかり。
流され人生、ここに極まる。

2007年9月4日火曜日

血のようなものを吐く。

JOCV派遣要請関連で、JICAの千葉さんに連絡。
カカメガへのHIV要員要請の件で。

昨年、カカメガへのJOCV要員派遣の話は、
最終段階まで進んでいる、とのことだったが、
一年放置された結果、結局振り出しに戻っていることが判明。
そもそも、調整員が、武藤さんから千葉さんに代わっているし。

今後のタスクとしては、Dr.ウェソンガと連絡して、
事実関係の確認をすること。
確認事項としては、
昨年の、JOCV派遣要請の件は、どうなっているのか、
アデオとして、カカメガのHIVに資金を割く余裕があるのか、
の2点。

正直、厳しそうだなぁ、というのが所感。
ごめんよ、稲垣。

その後、ブシアタウンでのプロジェクトで主に活動している、
ブルーノと、飲みに行く。
これが、ミスの始まり。

ケニアでは、自分のビールを頼む際に、追加で同席している人の分を頼む習慣がある。
ブルーノ→酒飲み
僕→酒は好きだがとことん弱い

僕は昼飯抜きのすきっ腹に、計1.5リットルのビールを飲む羽目に。
結果として、吐くものが無かったのか、酒とともに血というか、毛細血管というかを吐く。
胃とか、食道とかが痛い。。

結局ブルーノは5リットル飲み、その後彼の家で夕食。
しかし、胃と食道の痛い僕は、大して喰えず。。。
そのまま、ブルーノ邸に泊めてもらい、結局風邪を引く羽目に。

2007年9月3日月曜日

停滞中。。

今日も今日とてニュースレター。
本当は、PEのトレーニングがあるはずだったのに、
FHI(プロジェクトの元締め)との兼ね合いで、延期。

ここに来てから、予定通りに物事が進んだのは、
初めの一週間だけ。
おかしいだろ!

ということで、本来の仕事であるニュースレターのネタもあまり集まらず。。

仕方が無いので、自分で始めたプロジェクトに関して、
方々に、メール、電話をする。

ニュースレターはとりあえず8月分完成。
めでたし。

2007年9月2日日曜日

日曜日。

PEであるリチャード牧師の教会に遊びに行く、
予定だったが、結局場所が分らず、帰宅。。。

前日の焦燥感に加え、
突然、前に好きだった人のことを思い出し、ウツに。

不貞寝。