2007年9月15日土曜日

ケニア初ギレ/センチメンタルな

今日は、サッカートーナメントによるアウトリーチが行われる。
ブルーノは、「午後から迎えに行くから」と言った。

午後、VCTのカウンセラーを連れて、アウトリーチ会場に行くと、
雨が降ってきて、アウトリーチは中止になった。

と思っていたが、どうやらサッカートーナメントは行われたらしい。


つまるところ、成り行きはこうである。
僕は、午後からサッカーが行われると思っていたわけだが、
実際には、午前中にサッカーが行われ、多くの人が動員された。
しかし、このサッカーの責任者はPEのため、
ブルーノは、面倒くさがってこのサッカートーナメントに行かず、
代わりに、僕を飲みに連れ出した。

んで、無益な飲みをしている最中に、
楽しみにしていたサッカーは行われ、
さらに午後のアウトリーチは雨により中止。


いい加減にしろと。
正直、中止、延期ならば笑って許せる。
他のNGOからお金を貰っている関係上、
連絡が付かなくて、延期という話は、まだ理解できる。

しかし、一個人の怠慢で活動に参加できないのはあまりに不愉快である。

ブルーノの言い分は、「ミーティング参加してたろ?」と。
1ヶ月程度の滞在で、スワヒリ語で行われるミーティングの内容が
把握できるものか。

大体、ミーティングの内容を把握したところで、
どうやって会場まで行けば良い?

しかも、サッカーに参加しなかった僕は、
PEからうそつき呼ばわり。
半分冗談交じりだったが、冗談としても笑えない。

久々に素ギレである。


その後、僕の機嫌を直すためかしらんが、
ブルーノとマルセラが、飲みに連れて行ってくれる。

その場で、突然僕のフェアウェルパーティの話になる。
うれしい反面、ものすごく複雑な感情になる。
まだ来たばっかりなのに、もうフェアウェル・・?

今日の負の感情を背負ったまま、帰りたくない、
パーティーなんかされずにそのまま消えてしまいたい、
などなど、様々な感情が去来。

自分のショートステイぶりを嫌というほど思い知った一日だった。

2007年9月14日金曜日

新しいファンド

現在、アデオでは、
新しく、UNAIDからファンドをゲットしようとしている。
プロジェクトの名前はAPHIA2と言い、
これも、HIV/AIDS関連に使われる予定である。

今日は、APHIA2の人が来る。
先日のナンバレと同様、視察+インタビューである。

今回は、マルセラとブルーノが対応する。
僕はといえば、余計なことは言わないように、と黙っていた。

マルセラとブルーノは、いかにブシアのプロジェクトが
上手く言っているかを解説するわけだが、
僕は、延期ばかりのブシアプロジェクトしか知らないので、
下手に口を開くと、「延期ばっかっすよ。」とか言いそうだったので。

MTGの後、路上でマンダジを食べる。
これは、砂糖の付いてないアゲパンみたいなもので、
小腹がすいたときの間食に最適。
朝食にもなる。

こっちの人は、朝食にチャパティという、
小麦粉を水で溶いて焼いた、無発酵パンを良く食べているが、
僕は、マンダジのほうが好き。

2007年9月13日木曜日

リソースセンターの持つ意味

肩書きは忘れたが、政府系機関の人が、
視察+インタビューに来るとかで、ナンバレオフィスに行く。

基本的に、マルセラが一人でしゃべり続ける。
この人は、ほんとに口八丁な感じである。

その後、ナンバレのリソースセンターに設置されるであろう、
書物(大半はNGOのアニュアルなど、パンフレット)の目録を作る。

その中で、思ったのだが、このリソースセンター、
ユースのためのHIV/AIDSの情報センター、と聞いていたが、
それ以上の意味を持っていることに気づく。

例えば、昨日会ったTumaini、彼女は栄養士で、
HIV陽性者に対して、いかにバランスの取れた食事を提供するか、
ということをしていて、陽性者に料理教室などのワークショップを開いているのだが、
リソースセンターに、料理本を置くことによって、
HIV陽性者の居る家族は、Nutritionに関する情報を得ることが出来る。

さらに、IGAという概念があるが、
例えば彼らがビジネスに失敗したとき、
ビジネス関連の情報が、リソースセンターにあったら?

さらにさらに、リソースセンターにはPCが置かれる予定だが、
PCのワークショップを定期的に開くことが出来たら?

詰まるところ、このリソースセンター、日本で言うところの
図書館的な意味合いを持たせることが可能なわけだ。

使い方によっては、地域の人々をものすごくエンパワーすることが出来る気がする。

あんまり、こういうことは言いたくないが、
このリソースセンターが出来てから、研修に来たかったなぁ、と思う。

2007年9月12日水曜日

ジャッキーの功罪/Tumaini

道を歩くと、言われる言葉達。
「チャイニーズ」2割
「チャン、チュン、チョン」1割
「ムズング」1割
「ジャッキー・チェン!」6割。

ケニアで最も有名な東洋人はジャッキーチェンのようだ。
土曜日の朝にKTNというチャンネルを付けると、
子供向けのアニメを放映している。
そのタイトルが、「ジャッキーチェンアドベンチャー」。
ジャッキーをモチーフにしたアニメである。

彼のおかげで、ケニア人の一部は、
東洋人はみんなマーシャルアーツの使い手だと思っているらしい。
マルセラ曰く、「ケニア人は東洋人を襲わない」。
ありがとう、ジャッキー。

しかし、想像してみてほしい。
「ジャッキー・チェン!」と呼ばれる面倒臭さを。
その他の呼びかけならば、単純に笑顔で答えればすむが、
ジャッキー・チェンと呼ばれたら、それなりのリアクションをしなければならないのは間違いない。

故に、最近はチャイニーズ、およびジャッキーチェンはほぼ無視である。
愛想悪い、と思われているんだろう。。


ケニアで最も有名な東洋人はジャッキーなわけだが、
ブシアで最も有名な日本人は、昔はオグリorアツ(3,4年前のADEOの研修生)だったのだが、
小栗さんの時代は終わり、現在はTumainiの時代である。

Tumainiとはスワヒリ語で、hope。
「のぞみ」さんなので、Tumaini。

以前から連絡を取ろうと試みて、ことごとく失敗していたのだが、ついに、面会に成功。

彼女は、JOCVとして半年間、FHIというNGOに配属されている。
後々、詳しく書こうと思うが、かなり有益な面会だった。

2007年9月11日火曜日

モノに飢える人々

オフィスの整理をしていると、
古新聞やら、明らかに使えないIECマテリアルが出てくる。
ので、それを捨てに行くわけだが、
そうすると、オフィスの周りの人々や、子ども達が、
ゴミ捨て場に集まってきて、物色を始める。

子どもたちはビンの王冠や、ペットボトルを持っていく。
これは、ハンドメイドのおもちゃになっていく。
大人たちは古新聞を欲しがる。
古い新聞をどうするのか、と思ったが、
「昔の情報が欲しい」そうだ。
よくよく考えれば毎日、新聞を買える人なんて少ないし、
印刷された活字媒体は、貴重なモノなんだろう。

さらに、別のCBO(Community Based Organization)で働いている人に、
リフィル型のペンを盗まれそうになる。
机の上にペンを置いておいたら、何食わぬ顔で、
胸のポケットに入れている。
返してと言うと、笑顔で、「借りただけだって。だって、ペン持ってるし!」と。

ペン持ってるなら、俺のを借りる必要ないだろ、と思うが、
同時に、オフィスのゴミ捨て場に集まる人を考えると、
(この言い方はよくないかもしれないが、)モノに飢えている、という印象を受ける。
一度製品として作られた「モノ」。
食べ物とかは、結構作りすぎてあまらせたりするのに、
こういった、製品に関しては、ものすごーく物持ちが良い気がする。

実際、僕もそういったモノを使って、オフィスの小物を作ったりしているわけだけれど。

因みに、先日マルセラに、「もったいない」という概念を教える。
ワンガリマータイも居るし、ケニアでは有名なのかと思っていたが、全然そんなことは無い。

とりあえず、もったいない=Reduce Reuse Recycle の精神だ、と教えたが、合ってるんだろうか・・

2007年9月10日月曜日

コミュニケーションプロブレム

こっちに着て、一番の問題は、コミュニケーション。
とりあえず、ネットは調子が良いときと悪いときの差が激しく、
一日中、10年前の日本くらいのスピード(こっちでは速い)で、
快適に使えることもあれば、
停電やら何やらで、一日中使えないときもある。

電話という手段もあるわけだが、言語的問題か、
「後で、メールしといて。」
と言われることが大半。

ということで、溜まったメールをひたすら送る。
メールの後も、オフィスワークを繰り広げ、気づくと5時(帰宅時間)。
こんな一日が早く流れたのは、久しぶりだったので、驚く。

因みに、こっちのワークタイムは8時~17時。
でも、アデオブシアの二人は、
8時~8時30分の間に出社し、4時30分くらいには、
「もう閉める時間じゃん!」などと言って、
帰る支度を始めるので、実質働く時間は7時間。
昼休みは、13時~14時。
怠惰、というツモリは無いが、ルーズである。

2007年9月9日日曜日

トラックドライバー/ニャマチョマ

買い物に行こうと思って、ぷらぷらしていると、
「アリガトウ!」と声をかけられる。

こっちに来てから、「チャイニーズ!」とか「ジャッキーチェン!」とか
「ムズング(肌の黒くない人)!」とかしか言われないので、
うれしくなって、声の主に話しかける。

彼は、ソマリ族のトラックドライバーで、ブシアの人ではないらしい。
確かに、ブシアに多いルヤ人とは外見が違っている。
僕達のプログラムのターゲット、トラックドライバーということで、話し込む。ピアエデュケーション魂がうずく。

で、越境待ちの間、彼、ムスタファ君のトラックに乗せてもらう。
彼は、30人兄弟の28人目(!)で、以前日本人の女性に物乞いをして、
その日本人女性が毎月500ドルを送金してくれたおかげで、
学校に行くことが出来たが、数年後彼女が亡くなったため、
学校を辞めて、トラックドライバーをはじめた、とのこと。
500ドルっていえば、ケニアでは大金である。
僕は、ブシアで中級のホテルに泊まっているが、
一泊の値段は250KSH。約400円。
大衆食堂で、一食食べると、100KSH
大金具合が分ってもらえたであろうか?

トラックの中は、かなり広く、快適。
運転席の後部には、ベッドも配備されている。
このトラックに乗って、数日間夜昼無く運転してたら
そりゃセックスワーカーの一人や二人買いたくなるよなぁ、と思う。
トラックドライバーは結構良い給料貰ってるようだし。

で、彼に「コンドーム使ってる?」と。
答えはあいまい。
彼曰く、彼はセックスより葉っぱの方が好きらしい。
ただ、トラックドライバー間のHIV流行に関しては、
それなりに問題として認識していているようだった。
何人かの仕事仲間も、HIVでなくなっているらしい。

その後は、同僚たちとニャマチョマを食べに。
ニャマ=肉、チョマ=焼
つまるところ、焼肉である。
炭火で焼いたものを、塩とカチュンバリというトマトとタマネギのサラダと一緒に食べる。
普通は串に刺さっていて、イメージ的には焼き鳥の肉が、いろんな肉に変わったもの。
今回は、ヤギ肉だったのだが、牛肉バージョンや、鶏肉バージョンがある。
ヤギ<牛<鳥 の順で高くなる。
一番安いとはいえ、ものすごーく美味い。
ビールが自然と進む。
先日の反省を活かし、食事をしながら飲んだので、3本飲んでも元気。
ただし、肉の硬さは日本の比ではないので、
食べるのに時間がかかり、少量でおなか一杯に。

毎日ニャマチョマを食べていれば、やせそうな感じがするが、
多分ビールも付いてくるからそんなこと無いんだろうなぁ。。