2007年9月1日土曜日

9月突入。

土曜日。

ニュースレター(広報誌みたいの)のドラフトを作る。
作成が遅れている理由は、活動が延期されまくったため。
まともに行われた活動は、ピアの再教育のみ。

FHI(ブシアプロジェクトの元締めみたいな)で働いているJOCVの人に
連絡を取ろうとするものの、なぜか着信拒否状態。
あったことも、話したことも無い人にここまで拒否られる経験は人生初。

9月に入ったこともあわせ、突然の焦燥感と、人間不信に駆られ、ウツに。

論文読んで、不貞寝。

2007年8月31日金曜日

中間報告(アデジャパ向け)

残り1ヶ月。

中間報告は、アデオジャパンメンバー以外の人には、
かなり不親切です。申し訳ない。
まあ、読み流してください。
もし読んでいて、わかんねーよ、とかもっと知りたい!とか、
そういう奇特な方がいらっしゃいましたら、
是非、コメントでもメールでも下さい。
特に、アデジャパメンバー。
読んで、コメント下さい。


【中間報告】

アウトプット、ウェブのみ。
http://www.adeojapan.org/
このページのactivities in Africa.


さて、僕は事前に目標を立てる、という行為をしなかった。
というのも、僕は事前目標なんてものは信じていないからである。

実際に自分で経験していないこと、
自分で業務に関わっていないことの目標を
はたして、どうやって立てられるのか。

そんな状況で立てた目標は、
低すぎるか高すぎるかのどちらかであることが多い。

入念に事前準備して目標を立てれば良い?
状況のわからないものに関して、事前準備をしても、
的外れになることが多い。
事前準備なんて、目標を見つけるのを早める効果があるだけで、
目標を立てるには、不十分である。

という言い訳をしたところで、
そろそろ状況や、問題おぼろげに見えてきたので、
目標を立てようと思う。


【情報関連】
・monthly news letter
  →もともとのタスク。
・団体紹介、web改定
  →現行の団体紹介、活動紹介の中には、終わってしまっているものもある。
   一応、スタッフページみたいのを作れ、と言われているので、それも追加。
   
【ナンバレGGP・リソースセンター】
・問題点、懸念点の洗い出し
  →先人の努力を水泡に帰させないため。
・日本との情報共有・計画立案
  →ブシアで出来ることは限られているので、
   主にアデジャパとの連絡が中心になるかと。
・自転車プロジェクト
  →とりあえず、今週中には出資するか否かの決定。
  
【カカメガ】
・JOCVから、HIV/AIDS要員招聘
  →JOCV的に、現在西ケニアをHIVで固めようとしているらしいので、
   その流れに乗って、稲垣を送り込む。

以上。

2007年8月30日木曜日

実り多き日。

午前中は、Peer Educator monthly meeting。
相変わらず、大半がスワヒリ語。
今日のアジェンダは、アウトリーチの担当場所決めと、
HIV/AIDSに関する質疑応答と、
アウトリーチの会計について。

その後、すぐにナンバレに発つ。
ナンバレでは、10名のユース(youth。15-45歳!因みに日本では、15-25。)が、
わざわざ僕を待ってくれていた。

ナンバレでのMTGのアジェンダは、
日本政府の援助で新しく出来た、リソースセンター(HIVに関する資料室みたいな)と、
自転車プロジェクトに関する、意見交換。


リソースセンターは、ユースがそこに集まることで、
HIV/AIDSに関する情報にアクセスしやすくする、というもの。
リソースセンターの建物と、そこに設置されるPCは、
日本政府の草の根無償援助というファンドで建てられる。
しかし、肝心のコンテンツは、アデオで準備しなければならず、
アデオジャパン的に、その経営が心配なのである。

また、自転車プロジェクトって何だよ、という話をここで。
ナンバレは、前も言ったがものすごーーく、田舎。
さらに、活動しているユースたちは、ボランティアの上、
仕事が無かったりする。
そのため、ただでさえ交通の便が悪いのに、
限られた交通手段である、マタツ(乗り合いタクシー)すら使えない状況である。
故に、彼らの活動をサポートするために、アデオジャパンはTシャツを日本で売って、
その収益を自転車という形で、サポートしているのである。
確かAMREFという団体も出資していたはず。

で、その上記二つについて、意見交換。

結果は以下のような感じ。

【VCTについて】
・PCはユースが、HIV/AIDSの情報を引き出すために使うらしい。
・PEの数名が、PCの基本使用のレクチャーを受けている。
・ユースを呼ぶ仕掛けとしては、卓球台とかビリヤード台とかあると良い。
・PEをカウンセラーとして養成して、雇って欲しい。
・VCT待ちの人が時間をつぶせるように、パンフレットとかバナーが欲しい。
・そもそもVCTだけだと、来られない人がいるから、
 VCTに自転車置いて、モバイルVCTをやりたい。
・VCT増設の周知のために、もっとサッカートーナメントとかのアウトリーチがしたい。
・他の町(カカメガとか)とサッカーとかで交流して、意見交換したい。
・予防だけじゃなくて、陽性者のケア(nutrition,food,medicine)に拡大したい。
・リソースセンター側とユースのコミュニケーションがちゃんとできるか心配。

【自転車PJT】
・っていうか自転車足りない。
・お金が無いので、メンテできない。
 そのため、16台中4台壊れている。
・メンテのために、グループでインカムジェネレーションやりたい。

基本的に、彼らの要望はかなりドリーミーだった。
以前、ウガンダに行った友達が、(確か)HIV陽性者の母親に、
「あんたの国は道にお金が落ちているんでしょ!?
 この子を日本に連れて行って育ててあげて!」
 といわれた、といっていたが、
それと同様に、多分彼らは僕のことを、金が有り余っている国から来た、
救世主とでも思っていたのだろう。

今まで1ヶ月、ブシアで生活してきて、
ちょこちょこ、この人貧困なんだろうなぁ、と思うことはあったが、
本にあったような、
所謂発展途上国で、みんな仕事が無くて、
服もところどころ擦り切れていて、
外国人を見ると、援助をねだる、という状況に出会ったことはなかった。
しかし、今日は、本にあったようなアフリカの状況があった。

多分、見ようとすればいくらでもこんな状況は見られるのだろう。
ただ、日常生活している分には肌で感じることは無い。
貧困は隠れて、となりに存在しているのだ。

ナンバレから帰ると、PEの一人から、電話。
「今アウトリーチやってるから、速攻来て。」
いくいく!行っちゃう!

国境近くのタクシー駐車場で、
数名の顔見知りのPEが、寸劇をやっていた。
結構な数の人が集まっており、かなりテンションが上がる。

その後、他団体の人や健康省(ministry of health)の人が、
抗HIV薬の正しい使い方について、話す。
抗HIV薬は、毎日決まった時間に飲まないと、
HIVは薬に耐性を持ってしまい、
処置がどんどん厄介になっていくのである。

アウトリーチは、1時間ほどで終了したが、
その間、都合200名以上の人が、寸劇を見たり、話を聞いたりしていた。
ここら辺は、日本の活動としてもかなり見習うところがあるなぁ、と実感。
写真は、アウトリーチの様子。

その後、マルセラ邸でケニア料理の作り方を教わる。
黒ウガリを食べる。黒、美味い。

一日の締めくくりとして、正直あんま会いたくなかった、
ハダヤット親子と、ピーター牧師に会う。
この人達苦手なんだよなぁ。。。

「明日はcrusadeだよ。オサムのために延期したから。」
つか、僕、異教徒ですよ?
むしろ、クルセイドされる対象では・・?
誰か、この連中から逃げるすべを教えてください・・

これだから、(一見)悪意の無い、過剰な親切は嫌だ。。

2007年8月28日火曜日

貴賎

さて、今日も今日とて仕事後は、サイバーカフェ。
メンバーからのメール、
複数の友人とのメッセ。

励ましや、プレッシャーや、アドバイス、仕事依頼、
いろんなモノを貰った。
もともと凹んでいたわけではないが、元気になる。
ありがとうございました。


そして、今日も今日とて仕事後は、パキスタン人と、
そのパートナーの牧師さんと孤児院訪問に行く。

ここで、パキスタン人二人の紹介。

Prof.ハダヤット。
パキスタンでビジネスをやっている。社長と思われる。
いろーんな学位を持っていて、
話すことが無くなると、大抵その自慢話になる(笑
医者、牧師、エンジニアetc etc...
間違いなく、悪い人ではない。

アシャー君。
ハダヤットの息子。
22歳。パキスタンにてIT関連の大学を卒業済み。
韓国でキリスト教学校に行っていたらしい。
育ちのよさを感じさせる、立ち振る舞い。
良い意味でも、悪い意味でも、おぼっちゃま。
口癖は、「We are the one, we are the same.」

二人とも、敬虔なキリスト教徒である。

彼ら、多分超金持ちである。
彼らのプロジェクトの予算総額は、2億円超。
ケニアにてプロジェクトのために広大な土地を購入済み。
牧師さんは、有力者へのコネをたくさん持っているらしい。

なんでも、今度彼らは、ケニア大統領に会うらしい。
アシャー:「ブラザーオサムも、一緒に行こうよ」
・・・マジで?


さて、こういうハイソな人たちとつるんでいて思ったのは、
僕は完全な貴族にはなれないなぁ、ということ。

僕は、完全に部外者であるが、彼らにかなり優遇されている。
宗教的救済心、ハダヤット一族の特権、Mzungu(白人)である僕・・
理由はたくさんあると思うが、
どれも、貴族的要素によって、僕は優遇されている。
僕は、これに少なからず居心地の悪さを感じている。

彼らと付き合うとき、僕は貴族の仮面をかぶる。
襟付きの服を着、背筋を伸ばし、礼節に気をつける。
ものすごく疲れる。

牧師さんも、ハダヤット親子も、
「私達は兄弟だ」とか言ってるけど、
仮に、僕が偶然尋ねていったら、こんな優遇してくれただろうか?
さらに言えば、僕がMzunguで無かったら?

猜疑心は募る。

本当に、彼らには裏が無いのか?
日本人から甘い汁が吸えると思っているのでは?
僕がキリスト精神を理解できていないから、こう感じるのか?

また、彼らの上段に立った視点で、本当に貧困層の救済が出来るのか?
金があっても、ニーズが汲み取れないんじゃないのか?
今日だって、孤児院訪問っつったって、子どもと絡んでない。
牧師さんとその奥さんと、僕ら3人で雑談して飯食っただけだ。
彼らは何を見たのか?

2007年8月27日月曜日

pesa,money,金

ケニアに来てから大した日記が書けてないなぁ、と思う。
ちょこちょことした気付きとか納得、感動はあるのだが、
カルチャーショック!!的なものには出会わない。
基本的に普通である。
生水も飲んだが腹も壊れない。
食事制限をしないと明らかに太る。
蚊はマラリア蚊しか見たこと無いが、
こいつらは移動速度が遅いので、素手で簡単にしとめられるし、
刺されたときのかゆみも、日本の蚊の方が強烈。

明らかに貧困下だろ、という友人も居るが、
なんだか、生活の一部という感じで、鈍感になっている。

2回目だから、というのもあるのかもしれないけれど、
これが大人になるということなのだろうか。だとしたらやだな。


延期されていたサッカートーナメントによるアウトリーチが中止になる。
原因は、予算が削られたため。
その結果、デモ行進によるアウトリーチに変更。
また、昼食も出る予定だったが、ソーダのみに変更。
イベントは結構楽しみだったので、残念。

さらに、多分、昼食はPEたちのインセンティブ要素なので、
これを削り続けると、結構危うい感じがする。

結局、活動はお金に左右される。
お金が全てなんていうつもりは毛頭ない。
お金を持っていても使い道を知らない人はたくさん居るとおもう。
かといって、お金が無くても万事上手くいくかというと、結局そんなことは無いわけで。

他のアデオジャパンのメンバーが、
日本にはお金(ファンド)が結構あるから、
それをレイズして、こっちにつぎ込めばいろんなことが出来る、
といっていたが、まさにそんな状況。

さらに言えば、こういう予定変更は、日常茶飯事らしい。
ブルーノ曰く、「This is the field」。
現場の人間による、「ファッキンオフィス組!」みたいなのはどこにでもあるようだ。。
まあ、そこまで過激なことは言ってないけど。

仕事が無い、と言っていたけれど、
問題は結構山積みである。
要は、僕がその問題を解決できるだけの手段を持っていないため、
問題を仕事に変換することが出来ていないだけ。

徐々に問題を仕事に変えていこうと思う。
問題解決は、得意分野だから。

2007年8月26日日曜日

キリスト者とビジネス。

パキスタン人の3人と、ビジネス話。

Dr.マクブールの他は、Prof.ハダヤットとその息子のアシャー。
彼ら親子は、敬虔なキリスト者であると同時に、
自国でスポーツグッズを中心としたビジネスをやっているらしい。
んで、ケニアでもスポーツ施設やら、スポーツグッズ店を展開して、
ケニアの富裕層で儲けた金を、貧困層に流す、というプロジェクトをやろうとしている。

なぜか、彼らはやたらと僕を彼らのプロジェクトに引き込みたがっている。
主に考えられる理由は、僕が日本人だからだろう。
市場としての日本、供給地としての日本は、今だ健在の模様である。

正直、ちょっとうっとおしいなぁと感じないことも無いが、
彼らは、僕を孤児院めぐりに連れて行ってくれようとしたり、
いろんな人を紹介してくれたり、飯おごってくれたり、
(キリスト教的な)兄弟として扱ってくれていて、
すごく良い人たちなので、
とりあえずは、この中途半端な関係をキープすることを決定。

ともすれば、アデオにもプロフィットがあるかもしれない。

というのも、昨日は本当はサッカーイベントによる
アウトリーチが行われる予定だったが、予算の都合で、延期されたのだ。

彼らのメインビジネスはスポーツ。
ちょっと期待してしまう。
まあ、明日ブルーノ、マルセラに相談しなければなんともいえないが。


ところで、なんでサッカーとHIVが関係あるかというと、
ブシアは、とりあえずエンターテイメントが無い。
また、サッカーが結構盛ん。

故に、参加型のサッカートーナメントをやることで、
観客、選手ともにそこそこ人が集まるわけである。
そこで、集まった人に、HIV関連の冊子、コンドームを渡して、
情報提供を行う、というものである。