2007年8月18日土曜日

廃人生活

昼ごろから、カカメガというところに行く。
ここで、アデオは水の供給プロジェクトを行っており、
そこを視察しに行く予定だった。

が、予定通りにことを進ませないのが、オフのトム。

初めについた場所は、トムの実家。
純度100%のチャンガ、というブシア地方伝統の酒を飲む。
飲む。飲む。寝る。勧められる。飲む。。
同時に喫煙。
このころから、半分くらい意識が無い。

カカメガでは結局雨のため、視察は出来ず、
ムミアというカカメガとブシアの中間地点で飲むことに。

結局のところ今日一日、飲むか吸うか寝るかしかしてない。。
廃人。


とりあえず、トムの実家は日本人がイメージする、
「所謂アフリカ」に近かった感じがする。

広い土地の中に、一族の家が何個かあり、
その隣には、自給自足のための農園が広がっている。
男達は、昼から飲んだり話したりして、
女達は、彼らのために、昼ごはんを作る。
同席はしない。

この場に、マルセラもいたのだが、
彼らは、男達とともに談笑していた。
新旧の女性像が混在している不思議な空間だった。

2007年8月17日金曜日

暴露→感染

感染した。
軽症ですが、若干不愉快な感じです。
パソコンの話ですが。

フラッシュメモリを借りた時点で、暴露は覚悟していたのですが、
まさか最新版のウィルスバスターでも対応できないものが潜んでいるとは
思わず。。

ナイロビから、道楽、放蕩の人、トムがやってくる。

その後、ブシアから車で30分くらいのナンバレ、という地区に行く。
ここには、アデオのフィールドオフィスがあり、
それに関連した、Health Centre を見に行った。
が、あまり記憶に残らず。。。

すぐにブシアに戻って、4時ごろから飲み始める。
ここら辺、トムが居るからこそ、という感じである。
その後、場所を3回移して、4時まで飲み続ける。
今気づいたけど、12時間飲んでますね。

因みに、クラブにも行きました。
一日中、いろんな意味で楽しかったが、
結局今日一日、なんだったんだろう。。

2007年8月16日木曜日

ブシア慣れ

【業務報告】
Peer Educators Refresher Training(5h)

【明日のToDo】
Peer Educators Refresher Training(5h)

【雑記】
早くも、日記を書き忘れそうになる。
ブシア生活になじみつつある証拠。
しかし、体はやたら睡眠を欲しているので、
精神的にはまだ慣れきっていないのだろう。


いまさらながら、ピアエデュケーターって何だ、という話を。
ピアとは、対等・同質な関係の人々のことを指す。
この日記を読んでいる人の中には、僕とつるんで、
喫茶店でだらだらしたり、遊んだりしたことがある人がいると思う。
そんなあなた方と、僕は「ピア」な関係である。

人は、みんな何かしらのコミュニティに所属している。
そのコミュニティの中に、HIV/AIDSについて正しい知識を持った人を作ることで、
その人を中心に、回りに正しい知識を広めていこう、というもの。
ここ、ブシアではそのコミュニティは、ボダボダ協会であったり、
教会であったり、モスクであったり・・・


今日で、リフレッシャートレーニングは終了。
今日の内容は、ジェンダーに関するロールプレイが大半で、
午前中のみで終了する。

昨日立てた目標通り、
数名のPE、中でも若い人(Youth。15-25歳)の番号をゲット。
後日遊びに行く約束を取り付ける。

僕のブシア生活において、同年代のPEと仲良くなることは、
とりあえず2つの意味を持っていると思う。
1つ、遊び仲間が出来る。
2つ、アデオのブシアでの活動をよりよく理解できる。

つまるところ、彼らと仲良くなることで、
一時的にではあるが、僕も彼らのピアになれるわけで。
そんなこんなで、今日は案外実りがあった日だと思う。

明日は、ナイロビから出張してきたトムとのMTGと、オフィスワーク。
夜は、ラッパーのモージスと遊びに行く予定。

それでは。

2007年8月15日水曜日

現状肯定

【業務報告】
Peer Educators Refresher Training(9h)

【明日のToDo】
Peer Educators Refresher Training(9h)

【雑記】
「夜は暇だよ」と言われていたものの、
各種勉強や日記、洗濯などで案外時間を取られる。
日本でのインターン中にやってた、
セルフマネジメントスキルの使いどころ。

辞書を引き引きだが、スワヒリ語の文章は大体分るようになって来た。
リスニングも平行してやっていく。

トレーニングでは、HIV/AIDSのことばかりではなく、
ジェンダーやリスク、リーダーシップなどなど、様々なテーマが持たれる。
前回も言ったが、それらは教授されるのではなく、
ディスカッションやロールプレイをしながら、
知識をシェアしていくことによって行われている。

以前、研究会の先生から、
「エンパワーって何も言っていないのと同義だ」
と言う指摘を受けた。

確かに、エンパワーを
「個人や集団が自らの生活への統御感を獲得し、
組織的・社会的構造に外郭的な影響を与えるようになること。」
と定義すると、エンパワーされた人が成功するのは当たり前である。
エンパワーされた人は自分の思うように社会を変えていけるわけだから。

僕は、明確にはいえないが、エンパワーを
「自ら考える力、成長への意志」というようなイメージで捉えている。

その定義からすると、このトレーニングに参加している人たちは、
自ら考え、発言し、成長する意志を持っていると思う。

彼らが自分のコミュニティに帰っていくことによって、
そのコミュニティが少しずつ変わっていくであろう事が、容易に想像できる。

活動しながら、こういうのが見られるのはすごく素敵なことだと思う。


以前ケニアに来たときは、自分に対しても、ケニアに対しても
やったらセンチメンタルな印象ばかり受けていた。

例えば、路上にたくさんのポイ捨てゴミのある町並みを見て、
例えば、大統領になりたい、と言っているナイロビ大の学生と話して、
英語をしゃべれない自分に対して。

その時は一人で海外に行く経験が初めてだったので、
やたら違うものばかり目について、感傷的になって、
結構イタイ日記を書いたのを覚えている。

他方、今回は現状肯定的な見方をしているような気がする。
自分だけポイ捨てをやめてみたり、
ビジネスをはじめようとしているピアと、プランを話してみたり、
英語もスワヒリ語もろくすっぽ話せないけれど、
しつこく食い下がってみたり。

多分、2年前の僕ならば、今頃ホテルの自室に篭って、不貞寝しているだろう。
よくもまあ、ここまでポジ男になれたものだ。
志田とかがこの日記を見たら笑うんだろうなぁ、と思う。

明日はトレーニング最終日。
次の1週間は今のところ予定が無いので、
明日、がっつりピアの連絡先やらなんやらを聞き出して、
遊んだり、話したり、スワヒリ語を習ったりしようと思う。

2007年8月14日火曜日

絶対やせない。

もう九日!

【業務報告】
Peer Educators Refresher Training(9h)

【明日のToDo】
Peer Educators Refresher Training(9h)

【雑記】
昨日ログを取っていた、ブルーノが今日は別の仕事で居なかったので、
代わりにログを取る。仕事に貴賎の差は無いとは言え・・・
とりあえずはスワヒリ語。必死。

ナイロビはそうでもないが、ブシアは物価が安い。
ナイロビでは、50ksh(75円)の300MLコカコーラが、25ksh。
因みに、水は500MLで40ksh。
当然水代わりにコーラである。

しかもケニアに来てから、大体誰かの家にお邪魔して、夕飯をいただく。
しかも大抵、僕には多い量の食事を出してくれるので、
腹11分くらい食べる。
「ケニアに行ったらやせるぜー!」とか思っていたけど、
絶対にやせない。

今日も今日とてトレーニングに、ブシアスタッフのマルセラの家に行く。
マルセラは、常に笑顔でおちゃめな3児の母。
やはり大量のウガリと、トマト味のスクランブルエッグとキャベツの煮物が出てくる。
とりあえず、こっちの野菜は上手い。キャベツ、超甘い。

食事を待っている間、マルセラに
何でアデオで働いてるのか、と聞いたところ、
「私の子どもとコミュニティと、未来のためだ」
と言われる。

日本でNGOで働いている、と答えると、
どこかドリーミーで、非現実的なイメージを持たれる感じがする。
しかし、ここでは、NGOの仕事は現実に直結した、重要な問題なのである。
こと、HIVに関して、四年前のデータになるが、
ブシアのHIV感染率は33%。
今はこの値よりは下がっているらしい。
というか、感染率が下がったということは、
多くのHIV感染者が亡くなった、ということに等しい。

マルセラの言葉が非常に重みを持って感じられる。

僕は日本で活動しているとき、
口では「自分の問題だから」と言っていたが、
そんな言葉を吐くのが恥ずかしいくらい。

日本に帰ったら、もっと現場に出たい。
もっと現状を知りたい。

当然その前に、ケニア、特にブシアの状況を知り、
何かしらのアウトプットを出すこと。
それを活かして、日本でも活動していきたい。

2007年8月13日月曜日

ピア再教育トレーニング

【業務報告】
Peer Educators Refresher Training(9h)

【明日のToDo】
Peer Educators Refresher Training(9h)

【雑記】
業務というか、業務ではない。
トレーニングの半分は、スワヒリ語で行われる。
ところどころ分る単語もあるものの、概ねわからない。
ログすら取れず、仕方ないので、
スワヒリ語の単語を拾って単語帳を作りつつ、
紙の準備などの事務仕事を行う。
完全にビジター状態。


ボダボダと言う、自転車乗り(リキシャの弱い版みたいな感じ)や、
両替商、トラック運転手などを対象とした、ピアエデュケーターの再トレーニングに参加。

彼らは、移動範囲が広い上に、接する人間も多く、
彼らに、HIV/AIDSの正しい知識を持ってもらうことで、
より多くの人たちに対して、予防啓発を行う、というのが目的。
こういうところで、社会学的な視点の面白さみたいなものを感じる。

トレーニングの形式は、一方的な教授なのかと思っていたが、
グルワ、対話が中心。発言もなかなかに積極的に行われる。
多分、こういう教授方法、行為が、エンパワーメントというのだ、と思う。
パウロ・フレイレ的なにおいを感じる。

ここで、再トレーニングを受けているピアエデュケーターたちの中には、
アデオジャパンのメンバーに会ったことのある人たちも居て、話が弾む。
彼らに混じって、スワヒリ語を学ぶ。
とりあえず、買い物とボダボダに乗るための会話は出来るようになった。

このトレーニングは1週間続くので、しばらくビジター状態なんだろうか。
明日はブシアで面倒を見てくれている、マルセラにちょっと掛け合ってみる。

2007年8月12日日曜日

ブシアへ

今日は、ブシアへ移動する日。
トムが同行し、現地でMTGを行う予定。

だったが、当日の朝になって、トムは来ないことが判明。
やっぱり・・・

一人で、AKAMBAバスという長距離バスに乗る。
しかし、チケットの行き先がなぜか、ウガンダの首都であるカンパラ。
お金、払いすぎてますけど?

そこに、バスの責任者現る。

僕「カンパラって書いてあるけど、ブシアで降りるから。」
責「ふざけんな。チケットはカンパラだろうが。」
僕「でも、途中で降りるだけじゃん?」
責「でももへったくれもねえ!」
・・・10分経過。

結局、ブシアで降りられることになったが、
客の言うことよりチケットを優先するって・・・

バスの移動は、途中でタイヤがパンクして、
交換のために、30分程度停止した以外は普通。
約10時間で、ブシアに到着。
現在、ステイ先のホテルで日記を書いている。

色々、ありえないことが起こった2日間だったが、
僕としては、かなり楽しんでいる。

明日からはいよいよ本格的に研修開始。
2ヶ月をめいっぱい使って、活動してこようと思う。