2007年9月7日金曜日

告知はいつも突然に/生産効率・デジタルディバイド

ブルーノ「今日のラジオ配布式、中止だから。」
僕「・・・」

マルセラ「オサマ!今日、新しいフィールドコーディネーターが来るわよ!」
僕「!?」

式典やアウトリーチなどイベントが突然中止になるのには慣れているが、
まさか、僕らの上司が来ることまで当日告知とは。。
恐れ入るぜ、ケニア。
因みに、マルセラはたまに僕を間違えてかわざとか、オサマと呼ぶ。


さて、僕はといえば、紙製の組み立て式コンドームケースを作ろうと思って、
型紙をスキャンしに行ったのだが、スキャンしてもらったファイルが、
ウィルスに感染していたため、そのまま削除してしまい、使えず。。

ここ数年、途上国とデジタルディバイド、みたいなことをちょこっとかじっているのだが、
論文では見えない、デジタルディバイドが存在している気がする。

例えば、PCへのアクセスは、ネットカフェもあり、
貧しい人たちも、頻繁とは行かないまでも、
たまーには、PCにアクセスすることが出来る。

しかし、回線は遅い。
日本で、10の情報が集められるときに、ブシアでは、1かそれ以下しか集められない。

そして、ウイルス。
正直、想像以上に、PCウィルスが猛威を振るっている。
ウィルスはアフリカで生産されてるんじゃないか、と思うくらい。
最新版のウィルスバスターでもつかまらないヤツが、よくいる。

で、このウィルス、どんなことをするかというと、

・MSオフィスで、ページ設定が開けなくなる
・フォルダを開くと、勝手にコピーを作る
・フォルダオプションが開けなくなる
・タスクマネージャが開けなくなる
・新しいソフト(プリンタのドライバなど)がインストールできない
・レジストリエディットを開こうとすると、強制終了
・現ケニア大統領のキバキの写真を表示して、「次の選挙もキバキに一票」。

などなど、多種多様。
っていうか、最後のヤツは、今年の12月に大統領選挙があるのだが、
ネタがタイムリー過ぎる。。

で、こういったウィルスのおかげで、
色々、活動制限されるのである。
これも、デジタルディバイドの一種であると思う。

さらに、これらのウィルスと、停電、ネットの不調などが重なって、
生産効率がはなはだしく悪い。
例えば、集中して書類を作ってるときに、突然、
「キバキに一票」
とか出てきたら、集中力は途切れる。

さらに、ウィルスを駆除するためには、
アンチウィルスソフトを最新版にしなければならず、
ネットに接続する必要が出てくる。

で、ネットに繋ごうとすると、停電やらネット不調で、つながらず。
代わりに、ウィンドウズを再インストールする羽目になる。

ネットさえあれば、僕ならすぐに解決できるであろう問題でも、
正直、「もーあしたでいいやー。。。」となってしまう。
問題は、根深い。

さらに言えば、ブシアは比較的発展しているので、
友達が行っていた、ウガンダのモヨなどはもっとイケてない状態なんだろうと思う。

OLPCという、100ドルラップトップを子どもに配布して、
教育に使おう、というNGOがあるが、
彼らは、ウィルスの猛威にどう対抗するんだろう。
まあ、OSはたしかUNIXベースだったから、ウィンドウズよりはマシなんだろうけど。。

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